【小山】市は市庁舎北側に設けている御殿広場臨時駐車場(約80台)を12日で閉鎖する。市庁舎建て替えで駐車スペースが縮小したため、2021年夏から国史跡祇園城跡の区域内を一時的に活用していた。4月に市庁舎南側に新駐車場の一部(約40台)が完成したことなどを受けての措置となる。
現庁舎は旧庁舎駐車場に建てられ、21年5月の開庁後、旧庁舎の解体と新駐車場(2カ所、計約120台)の整備が始まった。
以前からある西側駐車場(約500台)は市庁舎から見て低地にある上、旧庁舎の解体開始後は迂回(うかい)し、庁舎南の市中央市民会館脇の急な階段を使って市庁舎に向かう必要があった。利用者から不満の声も上がったため市は臨時駐車場を設けた。
ただ臨時駐車場は国史跡内にあるため、史跡保持の観点から恒久的な利用は難しい。新駐車場の一部完成に加え、西側駐車場と庁舎を結ぶ階段も新設されたため閉鎖することとなった。
旧庁舎の解体は既に終了し現在は整地工事を進めている段階で、24年早々にも新駐車場の残り約80台分が完成する見込みだ。
市資産経営課は「市民の皆さまにはご不便をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いします」としている。(問)同課0285.22.9322。