京都府和束町の和束中学校の生徒たちが、和束小学校の児童や地域住民と学校近くの茶園で手摘みを行った。暖かな陽気の中、一つ一つ丁寧に作業に励んでいた。
茶摘みは、地域の伝統産業を知り関心を高めようと毎年、茶農家の協力を得て授業の一環として続けている。全校生徒55人のほか、和束小学校の3、4年生計34人も一緒に体験した。今年は新型コロナウイルス禍で約3年間途絶えていた地域住民の参加も復活した。
生徒たちはかごを手に茶畑に入り、つややかな緑色の葉を真剣な表情で摘み取っていた。小学生たちに摘み方を優しく教える姿も見られた。
同中学校3年の生徒(14)は「みんなで協力すると楽しかった」、別の生徒(14)は「地元の人に飲んでほしい」と話した。茶は計35.2キロを収穫した。生徒たちの意見を基に今後、活用方法を決める予定。