広島カープ 九里亜蓮 竜打線相手に志願の続投で3年ぶり完封 好調打線が援護

広島カープは、G7広島サミットのため長期ロードに出ていますが、10日はバンテリンドーム(名古屋市)で 九里亜蓮 が、見事な完封劇! 打線もつながり、ロードに出て2連勝です。

先発の九里は、中6日のマウンド。ここまで対中日戦は自責点ゼロを継続中です。その九里は立ち上がりから安定したピッチング。ボールを低めに集めて3者連続ゴロアウトで仕留めます。

カープは、3回、中日先発の 涌井秀章 をとらえます。菊池涼介 の泳ぎながらも技ありのヒットを口火に、野間峻祥・秋山翔吾 が続いて、ノーアウト満塁の大チャンスを作ります。

ここで4番・マクブルーム。「浮いてくる高めの球を待っていた」という当たりはサードを強襲しツーベースとなり、2点を先制します。

さらには5番・西川龍馬 。打撃の職人はきっちりと犠牲フライを放ち、秋山が生還。この回、打線がつながり、3点を奪います。

援護点をもらった九里は、持ち前の多彩な変化球で中日打線に的を絞らせず、三振とゴロアウトの山を築きます。

追加点がほしいカープは、6回、10日も続いてスタメンショートの 矢野雅哉 が、ライト前ヒットで出塁。その後、2アウト1・2塁となって前の試合で決勝打を放った野間。打球が1・2塁間を抜けると、2塁ランナーの矢野が本塁突入! クロスプレーとなりますが、セーフ。効果的な追加点となります。

この日のカープは守備も光ります。7回、菊池。アルモンテの本来ならライト前ヒットを相変わらずの名人芸で阻止。8回には矢野。軽快な守備でゴロアウトを重ねます。

そして、九里は、いよいよ9回のマウンドへ。まずは福永を三振に仕留めると、3番・細川。鋭い当たりが飛びますが、デビッドソンが軽快にさばきます。最後は4番・石川。ファールフライで27個目のアウトを奪い、ゲームセット。

九里は、最後まで球の力が落ちませんでした。118球の熱投で3年ぶりの完封勝利。チームの勝率5割復帰に貢献しました。

広島カープ 九里亜蓮 投手
「先に相手に点を与えないようにと思ってマウンドに上がっていたんですけど、先に野手のみなさんが点を取ってくださって、楽な状況で投げさせていただいたので、すごく気持ち的に楽に投げていくことができました。先頭バッターを出したりとか、ピンチもあったんですけど、本当に野手の方がしっかり守ってくれて、ゼロで抑えられたんだと思います。きょうと同じようにしっかりチームが勝てるようなピッチングをできるよう準備していきたいと思います」

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