企業課税額無断投稿で不起訴処分 泉・前明石市長がコメント「刑事告発そのものが不当だった」 兵庫

明石市の泉房穂前市長

 兵庫県明石市の泉房穂前市長が在任中に川崎重工業への課税額をツイッターへ無断投稿した行為は、地方税法が禁じる秘密の漏えいに当たる疑いがあるとして明石市議らが告発していた問題で、神戸地検は事件を不起訴処分(嫌疑不十分)とした。泉氏と告発した市議に受け止めを聞いた。

 泉氏は「大企業の税情報は秘密でなく、(課税額の投稿は)違法でなかった。不起訴は当然と受けとめている。刑事告発そのものが政治的な動きであり、不当だった」とコメントした。

 告発人には昨年8月時点の明石市議15人を含む33人が名を連ねた。告発人の一人、自由民主党明石の三好宏幹事長は「裁判所から説明を受けておらず、コメントしようがない」。公明党の梅田宏希幹事長は「どういう理由で不起訴になったのか知りたい」と述べた。

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