吉本新喜劇の吉田裕さん、ふるさとで座長就任報告 市長からの“悪のり”に「なんちゅうまちやって、なりますよ」 兵庫・高砂

吉本新喜劇の座長就任を祝う花束を受け取った吉田裕さん(左端)=高砂市役所

 兵庫県高砂市出身で同市応援大使を務めるお笑い芸人の吉田裕(ゆたか)さん(44)が、吉本新喜劇の座長就任を報告するため、10日に高砂市役所を表敬訪問した。秋祭りのたびに帰省する高砂のまちを「一番安心する所」と表現。7月9日に同市文化会館で「凱旋(がいせん)公演」となる吉本新喜劇をアピールし、「大阪の本場の笑いを高砂で見てもらいたい」と意気込んだ。

 宝殿中学、高砂南高校出身。新喜劇では、すっちーさんとの掛け合い「ドリルすんのかい せんのかい」で知られる。

 市役所前に到着した吉田さんは、市のマスコットキャラクター「ぼっくりん」から棒を乳首に当てられると、「ドリルすなー」と一発目のギャグを披露。周囲が笑いに包まれた。都倉達殊市長から、3月の座長就任を祝う花束を受け取った。

 市長の応接室では、秋祭りの地元が同じ市観光交流ビューローの松下尚平(なおひら)理事長や今竹大祐市議会議長も交えて談笑。特産品に話題が及ぶと、都倉市長が「竜山石でグリグリしよか」と悪のり。「けがして終わりやわ。なんちゅうまちやって、なりますよ」と笑顔で返していた。

 7月の市文化会館での公演は座長として初の営業といい、「高砂で年に1回やっていけるぐらい盛り上げたい」と話していた。(笠原次郎)

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