チャットGPT「禁止はしない」 山形大学長が見解

山形大小白川キャンパス(資料写真)

 山形大の玉手英利学長は11日、人工知能(AI)を使って文章や画像を自動生成する「チャットGPT」の学内での取り扱いについて「使うことは禁止しない。正しく使うことを呼びかけている」と述べた。

 学長定例記者会見で質問に答えた。玉手学長はさらに「(チャットGPTを)使う社会において、どういう学びが必要か、真剣に議論していく段階になった」と話した。今後、具体的なガイドラインなども検討するという。

 大学の方針は先月、学生や教職員に示している。方針では、各分野への貢献が期待されると同時に、正確性や情報の漏えい、法整備の遅れなどに懸念があるとした。その上で▽AIの出力をリポートや学位論文などにそのままコピーして利用することは避けなければならず、課題によっては不正と見なされる場合がある▽利用を明示したり、自分の考えと区別したりする工夫が必要―などのことを求めている。

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