14歳歌姫のLay、ストレートな思いを英語で表現 初のCD発売、目標は世界ツアー

「近所の人や学校の先生から『ラジオ聴いたよ』って言ってもらえてすごくうれしい」と話すLay=神戸市中央区

 14歳の新生シンガー。自ら英語の歌詞を手がけ、ギターを弾きながら歌う。兵庫県出身・在住の中学3年生、Lay(レイ)が初のCD作品(EP)「I’m Believin’」をリリースした。昨年9月から音楽配信サービスでシングル3曲を発表。全国のラジオやイベントへの出演を重ねており、大人びた歌声が話題を呼んでいる。

 播磨地域の中学校に通う、3姉妹の次女。姉の影響で7歳の時にアコースティックギターを手に取り、JR姫路駅前で演奏するなど関西を中心にライブ活動をしていた。

 シンガー・ソングライター矢井田瞳のテレビCMソングのコーラスに参加したことがきっかけで音楽プロデューサーの目に留まり、昨年9月に初シングル「Wanna be Breakin’」を発表。ロック調の曲を力強く透き通った声で歌い、ミュージックビデオでは全身黒の衣装でクールな表情を見せた。

 小学生の時からシンガー・ソングライターのメーガン・トレイナーやカーリー・レイ・ジェプセンらの洋楽に親しみ、英語で作詞もするようになった。「英語は言葉を受け取る人によっていろんな解釈ができる気がして好き」とLay。初のCD作品では、先行シングル3曲を含む5曲全てが英語の歌詞となっている。

 ミディアムテンポで「自分を信じているんだ」とストレートに歌う新曲「I’m Believin’」は大切にしている気持ちを詰め込んだといい、「少しでも勇気を感じてもらえれば」と語る。

 インタビューではあどけなさも見せつつ、「大きな目標はワールドツアー」ときっぱり。実現に向け目下、ライブ活動に情熱を注ぐ。「Layの調子やギターの調子によって、その時にしか出せない音がある。それをたくさんの人に楽しんでほしい」と目を輝かせた。(藤森恵一郎)

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