東奥義塾高(青森県)、40年ぶり弘前ねぷた出陣へ 創立150周年祝賀、鏡絵は創立者

創立100周年を記念して運行した1972年の東奥義塾ねぷた(同窓会提供)

 今夏の弘前ねぷたまつりで、青森県弘前市の東奥義塾高校のねぷたが約40年ぶりに出陣する。昨年の同校創立150周年を祝い、同校の同窓会(櫛引利貞会長)が企画。鏡絵は同校創立者の菊池九郎を題材に、同校出身の絵師・木村邦仙(ほうせん)さんが手がける。新型コロナウイルス禍を乗り越えての出陣に、関係者が盛り上げを期待している。

 同校は弘前藩の藩校「稽古館」を前身とし、1872(明治5)年に元藩士で後に初代弘前市長や東奥日報社初代社長を務めた菊池が創立した。「東奥義塾ねぷた」は100周年、110周年の際にも運行した記録がある。

 150周年の昨年は、コロナ禍で記念行事を見送ったが、制限が緩やかになったことを受け、今年の運行が決まった。

 見送り絵などは、歴代塾長の本多庸一、笹森順造を題材にする。出陣はまつり初日の8月1日。「東日流(つがる)ねぷた雅会」に加わって運行する。

 同窓会幹事の檜山和大さん(50)=1991年度卒、津軽藩ねぷた村助役=は「150周年の節目にいま一度東奥義塾の歴史を見つめ直したい。次の200年、300年につながるよう、ねぷたで盛り上げたい」と話した。

 同窓会は、全国で活躍する卒業生らも巻き込んで運行を盛り上げようと、来週中にもインターネット上で制作資金を募るクラウドファンディング(CF)を始める。CFはサイト「キャンプファイヤー」から。問い合わせは同窓会(電話0172-92-4117)へ。

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