生産日本一のレンコン 焼酎でPR 茨城・土浦市 「土浦恋婚」11月発売

生産量日本一を誇る土浦市のレンコン(JA水郷つくば提供)

生産量日本一を誇るレンコンをPRしようと、茨城県土浦市は新たな加工品として「れんこん焼酎」を開発した。「そば焼酎」に続く地元農産物を使った焼酎の第2弾。5月下旬から仕込みに入り、11月から発売する予定。製造は明利酒類(水戸市)、土浦産レンコンの仕入れ先はJA水郷つくば(土浦市)に委託した。市は「レンコンのさらなる知名度向上と消費拡大を図るため、そば焼酎とともに積極的にPRしていきたい」と話している。

市農林水産課によると、商品名は恋愛の「恋」と結婚の「婚」をかけた「土浦恋婚(れんこん)」とした。720ミリリットル、アルコール度数25度。原料のレンコン800キロを使用し、1800本の製造を予定している。ラベルデザインや価格は未定。試作品段階では優しい甘みとコク、あっさりした味わいに仕上がったという。

市は市農業公社を通じ、2021年にそば焼酎「土浦小町」の製造を開始。コロナ禍で飲食店の売り上げが落ち、原料のソバの販売も低迷したため、販路拡大を図って産地を守ろうと取り組んだ。製造委託先はレンコンと同じ明利酒類。

土浦産のレンコンや常陸秋そば、そば焼酎は、市が「土浦ブランド」に認定して売り出している。市はソバとレンコンの焼酎をセット販売するなどして同時にアピールし、地元農産物の販売促進につなげたい考えだ。

安藤真理子市長は「日本一のレンコン産地をPRするツールの一つ。試飲では好評をいただいており、ぜひ味わってほしい」と期待を込める。

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