<熊谷小4ひき逃げ>必ず犯人逮捕できる…信じる母、警官らと情報提供を呼びかけ ラジオ番組にも出演へ

車のドライバーにチラシを手渡し、情報提供を呼びかける母親=11日午後4時25分ごろ、熊谷市仲町の八木橋百貨店前

 埼玉県熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、県警と孝徳君の母親は「春の全国交通安全運動」初日の11日、事故現場付近にある同市仲町の八木橋百貨店前の県道で、ドライバーなどにチラシを配布し、情報提供を呼びかけた。

 事故は09年9月30日午後6時50分ごろ、同市本石の路上で発生。孝徳君は自転車で帰宅途中に事故に遭った。県警は時効目前となった19年9月、自動車運転過失致死罪から危険運転致死罪に罪名を変更し、捜査を継続することになり、時効は10年延長になった。

 県警は県警本部交通捜査課と熊谷署の署員計23人が参加。県道太田熊谷線で、計400枚のチラシをドライバーなどに手渡した。母親は「必ず犯人を逮捕できると信じている」と話した。

 街頭活動前に母親は地元のコミュニティーFM「FMクマガヤ」にも出演。「ひき逃げ事件を起こさせないためには、逃げることを考えない社会をつくることが重要。時効撤廃の法改正を検討するべき」と語った。母親は20日午後5時からも番組出演する。

 母親のブログは「《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故!」(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)。

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