EU外相、対中政策見直す方針 軍事的脅威を念頭

握手する欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(左)とスウェーデンのビルストロム外相=12日、スウェーデン・ストックホルム(Claudio Bresciani/TT News Agency提供、AP=共同)

 【ストックホルム共同】欧州連合(EU)は12日、議長国スウェーデンの首都ストックホルムで非公式の外相会合を開き、軍事的脅威を高める中国への政策を見直す方針で一致した。ウクライナに侵攻したロシアに中国が接近する動きを見せる中、警戒姿勢をより鮮明にした。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が終了後の記者会見で明らかにした。

 EUは13日、スウェーデンと共催の「インド太平洋閣僚会合」をストックホルムで開き、日本の林芳正外相も出席。中国を念頭に、EUとインド太平洋地域諸国の協力強化を話し合う。

 EUは中国と経済関係などで連携を深める一方、人権問題などで対立している。

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