ダイヤモンドを駆け回り、子どもたちに夢や希望を与えられる存在に―。プロ野球(NPB)、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(19、関根学園高出)はプロ1年目の昨シーズン、持ち前のスピード感あふれる走攻守を見せ、飛躍のシーズンとなった。
育成選手としてスタートを切った滝澤選手は5月13日に支配下選手契約され、1軍に昇格すると、即先発出場。プロ初安打初得点し、翌日にはプロ初打点となる同点の三塁打と決勝のホームインを果たし、鮮烈なデビューを飾った。現役選手では最も小柄(164センチ)ながら、そのスピードと俊敏性で魅了し、瞬く間にファンの心をつかんだ。
2年目は「すべてにレベルアップ」を掲げて、年明けからの自主トレに臨む。体が小さい分だけ、「小さい体でもやれるというのを見せ、子どもたちに夢や目標を与えられる選手になりたい」という強い意志を持つ。大きな志を胸に、チームの勝利に向かって、期待の若獅子がさらに飛躍を遂げる。