〈元日号〉プロ野球・埼玉西武ライオンズ 若獅子・夏央 さらなる飛躍へ

 ダイヤモンドを駆け回り、子どもたちに夢や希望を与えられる存在に―。プロ野球(NPB)、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(19、関根学園高出)はプロ1年目の昨シーズン、持ち前のスピード感あふれる走攻守を見せ、飛躍のシーズンとなった。

 育成選手としてスタートを切った滝澤選手は5月13日に支配下選手契約され、1軍に昇格すると、即先発出場。プロ初安打初得点し、翌日にはプロ初打点となる同点の三塁打と決勝のホームインを果たし、鮮烈なデビューを飾った。現役選手では最も小柄(164センチ)ながら、そのスピードと俊敏性で魅了し、瞬く間にファンの心をつかんだ。

一塁ランナーでリードを取る滝澤選手。そのスピードは大きな魅力だ(昨年9月27日、福岡ソフトバンク戦、球団提供)
シュアなバッティングを見せる滝澤選手(昨年9月6日、千葉ロッテ戦、球団提供)

 2年目は「すべてにレベルアップ」を掲げて、年明けからの自主トレに臨む。体が小さい分だけ、「小さい体でもやれるというのを見せ、子どもたちに夢や目標を与えられる選手になりたい」という強い意志を持つ。大きな志を胸に、チームの勝利に向かって、期待の若獅子がさらに飛躍を遂げる。

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