稲見萌寧は“4試合連続”予選落ちにも光明「やっとゴルフだけに集中」

稲見萌寧は2度の2連続ボギーで最終日に残れなかった(撮影/高藪望)

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 2日目(13日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)◇雨(観衆2789人)

稲見萌寧が2バーディ、4ボギーの「74」とスコアを落とし、通算4オーバー68位で決勝ラウンドに進めなかった。自己ワースト3試合連続での予選落ちから前週「ワールドレディスサロンパスカップ」での2日目途中棄権を挟み、今週も日曜日をプレーすることはできなかった。

悔しい結果でも、本人にとっては暗いニュースばかりではない。開幕前日のプロアマではマスクを外した瞬間にせきが止まらなくなるほど体調面の不安が残っていたが、初日の途中からマスクなしでもプレーできる状態に。雨が降ったこの日も、マスクなしで症状は比較的落ち着いていたという。「しゃがんだり、下を向いたりした状態から起き上がったときに立ちくらみとかはまだちょっと。“完全に元気”というワケではないですけど、そろそろやっとゴルフだけに集中できるのかな」と回復に向かっている。

マスクなしでプレーできたのは大きな“前進”(撮影/高藪望)

大きく打ち下ろす1Wショットを真っすぐ飛ばした前半17番では、フェアウェイの真ん中から右手前のバンカーに入れたボールが斜面に突き刺さってボギーを喫した。納得のセカンドショットだったが、フォローで読んだ風がアゲンストになる不運も重なった。

オフから腰痛改善も目的に取り組むスイング改造は、シーズンが始まってからも意識のほとんどを占めるメインテーマ。「そこで頭がいっぱいいっぱいで、ちょっとキャパオーバー」と苦笑するプレー中だけでなく、ショートゲームの練習にかける時間も目減りしていた。「そこでもったいないミスもあった。そろそろショートゲームにも取り掛かって、スコアを作れるようにしたい」とゲームの総合力を上げていく段階に少しずつシフトする構えだ。

スイング改造を踏まえて当初「夏くらいまでには…」と見込んでいた仕上がり。予想外のアクシデントにも見舞われながら、「なるはや」で状態を上げていく。(福岡市東区/亀山泰宏)

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