神戸ジャズ100周年、雨にも負けずスイング♪ 新開地音楽祭が開幕、街のあちこちで軽快な生演奏

神戸で最初のジャズ公演から100年を記念し、ジャズミュージシャンも多数登場したメインステージ=湊川公園

 屋外ステージや商店街など、街のあちこちで生演奏を楽しめる「第21回神戸新開地音楽祭」が13日、神戸市兵庫区の湊川公園などで始まった。神戸初のジャズ公演から100周年にあたる今年は、ジャズバンドも多数出演。降り出した雨を忘れるような軽快な音色に、観客も大盛り上がりだった。

 新開地まちづくりNPOなどによる実行委員会が、2001年から開催する恒例イベント。今年も、ロックやポップス、ファンクミュージックなど幅広いジャンルの約250組が全国から集まり、新開地周辺の10カ所で演奏した。

 湊川公園のメインステージでは、中高年を中心に約500人が集まる中、ビッグバンド「OKJO(オーケージョー)」が、ジャズの定番曲「ファン・タイム」など4曲を披露。途中、雨がぱらつく時間帯もあったが、観客は手拍子をしたり体を揺らしたりしてステージを盛り上げた。同バンドの岡田秋彦さん(54)は「お客さんの多さにびっくりして、張り切りました」と笑顔だった。

 一方、新開地商店街でも、ソウルやジャズのバンドが続々登場。神戸市北区から11カ月の娘を連れて訪れた会社員男性(29)と妻(31)は「子どもに本物のジャズを聴かせたくて来たけど、私たちも楽しい」と話していた。

 同音楽祭は14日も開催。ジャズ100周年の記念パレードも午前11時から予定される。新開地まちづくりNPOTEL078.576.1218(勝浦美香)

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