パットで失速の畑岡奈紗は首位と6打差 ショットは復調「5連戦で一番」

イーグルパットを外してうつむく畑岡奈紗(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 3日目(13日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー71)

せっかくのバーディだというのに、笑顔もない、歓声も少ない。後半12番(パー5)、畑岡奈紗はその直前、8Iで作ったイーグルチャンスを外していた。「3mくらいしかなかった。(打ち出しで)カップは外さないといけないラインだったんですけど、ぜんぜん乗ってくれなかったですね」

次のパー5、14番では3mのバーディパットがカップ脇を抜けた。返しの1mがカップに蹴られて痛恨の3パット。「チャンスからボギーにしてしまって本当にもったいない。あと4ホールで絶対にアンダーパーに持っていきたいという気持ちだった」。続く15番(パー3)でピン左奥から10mを沈めて奪ったバーディは意地だった。

ショットは5連戦でもベストの出来に(撮影/桂川洋一)

5週連続出場で、省エネモードの今週はラウンド後のショット練習を控えている。前日2日目の午後にパッティングだけ調整したが、好結果には繋がらなかった。「試合前のパッティンググリーンでは良い感覚を得ていたんですけど、それがコースに持っていけなかったのが悔しい」。4番、9番(パー5)をはじめ前半から再三のチャンスを逃した。

「5連戦やってきて、ショットが一番良いんじゃないかな、というぐらいに仕上がってきている」という復調傾向を感じたからこそ、グリーンでの出来が口惜しいともいえる。フェアウェイキープも、パーオンも失敗したのはいずれも3ホールだった反面、18ホールで3日間最悪の33パットを記録した。

大きく曲げたショットの後のリカバリーも冴えた(撮影/桂川洋一)

7位から「71」で通算6アンダー9位に後退した。首位との差は3打から6打にひろがったが、3日続けてアンダーパーにした最終18番のバーディが最終日に繋がる。フェアウェイからの第2打、打ち上げの残り133ydをPWでピン奥1mにピタリとつけた。

ホールアウト直後にキャディのグレッグ・ジョンストン氏に励まされる(撮影/桂川洋一)

フィニッシュしてすぐに声をかけたのはキャディのグレッグ・ジョンストン氏。「ショットがこれだけ良くなってきた。あしたパターさえ決めれば優勝のチャンスもある」。まだ、あきらめてはいない。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)

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