ウクライナの文化知って 米沢で出身者が紹介、踊りで交流も

花笠踊りに挑戦した本県在住のウクライナ出身者ら=米沢市・置賜総合文化センター

 本県在住のウクライナ出身者が自国文化を紹介し本県文化にも触れる「ウクライナ・デイ」が13日、米沢市の置賜総合文化センターで開かれ、同国出身者が市民らと理解を深め合った。

 各国出身者を招き交流会などを開いている米沢市国際交流協会(黒田三佳会長)が主催し、同国出身の4人が文化を説明した。山形大工学部で研究するオレグ・ディミトリエフさん(59)は「黒猫が横切った道は通らない」「豚の脂がお金のような価値を持つ」などと紹介。ロシアからの侵攻で厳しい状況にある同国だが、市民らは多様な慣習を興味深そうに聞いていた。

 山形大留学生で日本の文化などを学んでいるアンナ・テルティシュナさん(21)、アンナ・コサルさん(22)、アナスタシア・マジャノウスカさん(19)は民族衣装や踊り、音楽を解説した。アナスタシアさんは「自分たちの大切な文化をどう伝えようか考えて話した」と笑顔を見せた。

 同国出身者と市民らは、「花笠音頭」「米沢新調」を一緒に踊り、「やっしょまかしょウクライナ」との楽しげな声が響いていた。

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