JR花輪線、全線再開 大雨被害から9カ月ぶり

JR花輪線の運転再開を記念して鹿角花輪駅で民俗芸能「花輪ばやし」が披露された=14日午前、秋田県鹿角市

 昨年8月の大雨被害で不通となっていたJR花輪線の鹿角花輪(秋田県鹿角市)―大館(同県大館市)間(37.2キロ)で14日、運行が再開された。約9カ月ぶりに全線再開した。

 鹿角花輪駅で開かれた記念イベントでは、地元の民俗芸能「花輪ばやし」のにぎやかな太鼓や鐘の音で乗客らを出迎えた。始発列車で部活動に向かった高校2年の佐々木正睦さん(16)は「代行バスは最終便が早くて不便だった。これで遅い時間まで練習できる」と喜んだ。

 花輪線は好摩(盛岡市)―大館の106.9キロ。JR東日本によると、昨年8月の大雨で盛り土の流失や線路への土砂流入など計54カ所で被害が出た。復旧費用は約9億円。

昨年8月の大雨被害から約9カ月ぶりに全線再開したJR花輪線の鹿角花輪駅=14日午前、秋田県鹿角市

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