16歳エドリン投手ら逸材育成…貧困に苦しむウガンダ野球守れ 兵庫ブレイバーズが選手受け入れ継続へ資金募る

140キロ超の速球が武器のカトー・エドリン投手(球団提供)

 兵庫県三田市を拠点に活動する野球のさわかみ関西独立リーグ球団「兵庫ブレイバーズ」が、アフリカ東部ウガンダの野球振興やウガンダ人選手の育成のため、クラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。目標金額は300万円。(橋本 薫)

 ブレイバーズには、前身の「兵庫ブルーサンダーズ」時代の2013年以来、6人のウガンダ国籍の選手が所属。2022年に加入したカトー・エドリン投手は16歳で140キロ超の直球を投げ、プロからも注目されているという。チームを巣立った5人も帰国後、野球の指導に携わるなど、母国の競技力向上に貢献している。

 ウガンダはアフリカでは野球の強豪国ながら、貧困問題もあり、野球の施設や指導者、道具などが不足しているという。今後も継続的に選手を受け入れ、日本での挑戦を後押しするため、CFを企画した。支援金はウガンダ人選手の住居費や渡航費、日本語学校への通学費などに充てられる。

 スポーツ専門にCFを展開するスポチュニティ(東京)の協力を得て、6月5日まで募集する。5千円から支援でき、ウガンダ人選手との交流会やブレイバーズ主催試合への招待などの返礼品を用意。ブレイバーズとの交流試合(30万円)や、8月にキッピースタジアム(三田市三輪)である試合の冠スポンサーになれる権利(50万円)など多彩なメニューがそろう。

 問い合わせは兵庫ブレイバーズTEL079.556.5702

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