3x3東西の会場巡ってみました 熱気充満、入場制限の人気ぶりも

コートや観客席が設置され、今年も会場となった宇都宮二荒山神社

 3人制バスケットボールの国際大会が今年も2日間にわたって街なかで開かれました。昨年に続いての「FIBA3x3ワールドツアー宇都宮オープナー2023」。今年は宇都宮二荒山神社参道やその周辺に加え、JR宇都宮駅東口の新施設でも関連イベントが行われました。東西の会場を巡ってみました。

 JR宇都宮駅東口は昨年オープンした宮みらいライトヒルとライトキューブ宇都宮が会場になった。ライトヒルは1階広場にコートやモニターが設置され、階段が観覧エリアに。

■小学生の大会も

 初日に訪れると、小学生対象の大会が行われていた。3x3に欠かせない、ノリのよい音楽が流れる中、子どもたちがゴールを競う。

 階段は緑も多く抜群のロケーションだ。飲食の移動販売車やブースも並び、足を止める通行人もいる。熱心に応援する人、のんびり眺める人…。3x3を気軽に楽しめる雰囲気がいい。

 翌日の最終日は、3カ国8チームの女子選手によるエキシビションゲームが行われた。ただ、雨のため、会場は屋内のライトキューブに限られた。

 観客席はコート脇に設けられ、迫力満点。激しい競り合いや、素早い動きと攻守の切り替えに目が離せない。女子選手もすごい。前日とは違う観戦スタイルになった。だが、これもまたいい。

 この2カ所ではオープナー出場選手による3x3教室やウオーミングアップも行われ、子どもたちを魅了した。それぞれ市内のミニバスケットボールチームに所属する小学6年長谷川咲琴(はせがわしょうこ)さん(11)は「普通なら交流できない選手たちとプレーできてうれしい」、小学5年石橋威風(いしばしいふう)君(10)は「デカい! シュートがばんばん入ってすごい」と目を輝かせた。

■入場制限の人気

 鳥居の下で音楽とMCの軽快なトークが響く。オープナーの試合は、今年も宇都宮二荒山神社参道とバンバ市民広場で実施された。宇都宮ブレックス.EXEをはじめ9カ国12チームが出場。宮壹會(みやいちかい)のみこしもオープニングを盛り上げた。

 観客席の無料席は入場制限も出る人気ぶりで、神社の石段に座る「石段席」にも多くの人…。今回は有料席も導入された。観客は多くて大変だが、オープナーの試合は見逃せない。

 最終日の決勝戦前、ようやく無料席に座ることができた。「5、4、3、x、3」-。おなじみのカウントダウンで試合開始。世界のプレーはやはりすごい。スピーディーな展開の中、繰り出される巧みな連携や正確なシュートに、観客からは驚嘆の声。約10分の試合時間はあっという間に過ぎた。

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 主催者発表によると大会は7万人の人出があったという。今後、8月12日には駅東口でプロリーグ「3x3.EXE PREMIER」が男女とも開催される。こちらも楽しみだ。

 【メモ】FIBA3x3ワールドツアーは、クラブチーム世界一を決めるツアー大会。12月まで、世界各地で15大会が開催される予定。3人制バスケは2021年東京五輪に続き、24年パリ五輪でも正式種目になっている。

小学生たちがプレーした宮みらいライトヒルの会場
鳥居の下の観客席には大勢のファンが詰めかけた

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