京都・葵祭、行列は16日に順延 「行列の時間に雷雨含む雨予報のため」

順延が決まりがらんとした葵祭の観覧席(京都市上京区・京都御苑)

 京都三大祭の一つ「葵祭」は、15日に予定していた平安装束の行列「路頭の儀」を雨のため16日に延期した。順延は2012年以来11年ぶり。

 15日早朝、葵祭行列保存会や葵祭行列協賛会、京都市が協議し、行列の順延を決めた。同保存会は「行列時間帯に雷雨などの雨の予報が出ており、昨日までの雨で足元の状態も悪かった。16日は晴れの予報なので順延とした」としている。

 行列が出発する京都御所(京都市上京区)の建礼門前には中止と知らずに足を運んだ人たちの姿も。千葉県柏市から夫婦で訪れた男性(76)は「葵祭を見るのは学生以来で楽しみにしていた。雨では仕方ないので、明日また見に来ます」と話した。

 下鴨神社(左京区)と上賀茂神社(北区)では、勅使を迎える神事「社頭の儀」が行われた。

 16日も雨天の場合、行列は中止となる。開催については午前6時ごろ、市観光協会の公式サイト「京都観光Navi」やツイッター、フェイスブックで発表する。

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