ストリートピアノで演奏競って 京都・宮津の観光施設でコンテスト初開催

丹後えき・まちかどピアノの会が初めて開催するコンテストで使用するピアノ(京都府宮津市漁師・宮津天橋立漁師町ととまーと)

 京都府宮津市漁師の観光商業施設「宮津天橋立漁師町ととまーと」に設置されているピアノで、演奏の腕前を競うコンテストが21日に初めて開催される。主催する「丹後えき・まちかどピアノの会」(同市)は「日頃の練習の成果を存分に発揮してほしい」と多くの参加を呼びかけている。

 同会は2021年に発足し、学校や自宅に眠っているピアノを借り受け、商業施設や駅に置いている。現在、同施設と京都丹後鉄道宮津駅(鶴賀)、天橋立駅(文珠)にある計3台を管理している。

 ピアノを活用した音楽イベントで地域を盛り上げようとした直後、新型コロナウイルス感染の流行で活動を中断していたが、コロナの5類移行など緩和を考慮し、イベント開催を決めた。

 コンテストは、独奏▽ペアで演奏する連弾▽ピアノと歌や他の楽器を組み合わせた合奏の3部門。制限時間は5分で、曲目は参加者が決める。審査員は同会の専務理事で市内在住のジャズピアニスト金谷康佑さん(64)らが務める。1部門4組、計12組を募集する。居住地や年齢は不問で申し込み無料。

 21日午後6時半からは、みやづ歴史の館(鶴賀)で金谷さんや米国出身のピアノ奏者フィリップ・ストレンジさんらが演奏する記念コンサートも催す。金谷さんは「コンテストだが、緊張せずのびのび演奏してほしい。プロの演奏もあり、一日中音楽を楽しんでほしい」と来場を心待ちにしている。コンサート入場料は2千円(ペア3千円、高校生以下と65歳以上は千円)。同会事務局080(8018)8596。

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