県高校総体前特集 バスケットボール男子 注目選手のライバルを紹介(1) 【大分県】

28日から始まるバスケットボールの県高校総体の組み合わせが決まった。男子は別府溝部学園、柳ケ浦の2強が頭一つ抜けるが、大分舞鶴、日田、藤蔭にもチャンスはありそう。

今回は注目選手を紹介するとともに、彼らの気になる選手を聞いた。

ポイントガード 大庭涼太郎(別府溝部学園3年)

2005年5月21日生まれ、174㎝、68㎏、玄洋中学校出身(福岡県)

1年生の頃からチームの司令塔として試合に出場し、これまで2度全国高校選手権大会(ウインターカップ)に出場したが、全国高校総体(インターハイ)の出場は一度もない。「インターハイに出る最後のチャンス。絶対に逃したくない」と並々ならぬ闘志を燃やす。視野が広く、パス、シュート、ドリブルなどいずれも高水準に備え、勝負どころでは自らが得点し、試合を支配できる選手。「全試合で圧倒し、全国でベスト8を狙う」と、さらなる高みへ決意を語った。

気になる選手

ボディアン・ブーバカー・ベノイット(柳ケ浦2年)

セネガルの留学生で身長は2m。身体能力が高く、アウトサイドからも得点できる。「柳ケ浦の絶対的な得点源であり、チーム全員で抑えなければいけない」と警戒する。これまで幾度も優勝を懸けて対戦し、技量を知り尽くす相手だからこそ、対策も万全。守備強化に取り組んだ成果を試す格好の相手となる。

ポイントガード 林孟(大分舞鶴3年)

2005年10月19日生まれ、164㎝、63㎏、稙田東中学校出身

テクニカルなドリブルでディフェンスをかわし、シュートやアシストを決めるチームの司令塔。2年生まではケガに悩まされることも多かったが、新チームのキャプテンとなってからは、「試合中のコミュニケーションをもっと活発にしたい」と積極的に声を出し、精神的な支柱としてもチームをまとめる。県新人大会や南九県予選で見えた課題に取り組み、県総体では「全員がどこからでも得点を狙える技術を持っている。その技術を試合でしっかり発揮して勝ち上がりたい」と意気込む。

気になる選手

麻生翔太(大分工業3年)

中学からの知り合いで、コートの外では友達。派手なプレーはないが、決めるべき場面でしっかり決める。常に落ち着いたプレーをしていて、チームを任せられる選手なんだろうなと思う。3点シュートの確率が高く、ガードでありながらチームの得点源として活躍しているのもすごい。

シューティングガード 梶原成陽(日田3年)

2005年12月25日生まれ、169㎝、70㎏、日田大山中学校出身

「ディフェンスが好き」と話す梶原は、県新人大会3回戦敗退の悔しさをバネに、「まずは走り負けしないように頑張った」と南九県予選で4強入りした。アグレッシブな守備から速攻で得点を重ねた。別府溝部学園や柳ケ浦の高さやパワーに対応し、攻守の入れ替えの速いトランジションバスケの精度向上を図るため、ディフェンス力にさらに磨きをかけている。シュート練習の成果も見え始めていて、得点源としての成長も期待される。

気になる選手

喜屋武琥大(別府溝部学園3年)

公式戦や練習試合で何度も戦ってきた別府溝部学園の中でも、決めるべきところでシュートを決められる選手という印象。南九県予選でも大事な場面で点を決めていて、プレーでチームを盛り上げる存在だと感じた。一人では止められない場面も多いので、チームディフェンスで抑えたい。自分もシューターとして彼を上回って勝つ!

(黒木ゆか)

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