あぶりもちに無病息災願う 金沢・神明宮で神事

あぶりもちを買い求める参拝者=15日午前10時20分、金沢市野町2丁目の神明宮

 金沢の春の風物詩「あぶりもち神事」は15日、金沢市野町2丁目の神明宮で始まり、参拝者が無病息災を願って餅を買い求めた。

 餅はおはらいに使う「御幣(ごへい)」の形を模して串に刺され、甘辛いみそだれをかけた食用と、家に飾って厄よけとする「家守(いえまもり)」が用意された。

 300年以上続く神事で、加藤明代禰宜(ねぎ)は「コロナや地震など不安定な時代だからこそ、伝統ある神事を大切にしていきたい」と話した。感染症対策のため、境内での飲食は中止となった。神事は17日まで営まれる。

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