河井事件で現金受け取った元議員2人の初公判 2人とも争う姿勢 広島地裁

2019年の参院選を巡る大規模買収事件で、河井克之元法務大臣から現金を受け取った罪に問われた元議員2人の初公判が開かれました。

元広島県議の佐藤一直被告(48)は、4年前の参議院選挙で、河井元法務大臣から妻の案里元議員を当選させるための報酬として現金30万円をうけとった罪に問われています。

初公判で佐藤被告は「買収に当たるような違法なやりとりはしていない」と無罪を主張しました。23日には裁判官らが出張して非公開で河井元法務大臣の証人尋問を行うということです。

一方、元広島市議の藤田博之被告(85)は、あわせて現金70万円を受け取った罪に問われています。

初公判で「いずれも河井案里氏の選挙運動をすることへの報酬として受け取ったものではない。」と争う姿勢をみせました。

検察側は「案里氏への選挙運動の報酬と認識し一度は拒否をした。受け取りを促されたのちに、政策ビラなども合わせ受け取っている。」と指摘しました。

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