【インド】ミスミ、南部に営業・流通一体拠点を新設[製造]

機械部品専門商社のミスミグループ本社(東京都千代田区)は15日、インド南部カルナタカ州ベンガルール(バンガロール)に営業・流通一体の拠点を新設したと発表した。国内2カ所目の拠点を南部に設置することで、南部地域の顧客への配送にかかる時間短縮を図る。

15日にインド国内2カ所目の拠点である南部拠点が稼働した。同拠点は営業機能のほか、倉庫・出荷といった流通機能を併せ持つ。同拠点は最大5万点の在庫を保有できる。ミスミは北部に既存の拠点を持つが、南部市場の規模が北部並みもしくはそれ以上だとみて南部での拠点設置を決めた。

同拠点の設立により、自動車や電子機器、EMS(電子機器の受託製造サービス)の集積地であるカルナタカ州の顧客の調達にかかる時間を大幅に削減できる見通し。これまで南部の顧客には主に北部から陸路で配送し、国内輸送に5~8日程度要していたが、今後は最短で当日配送を実現する。南部拠点の延べ床面積は2,053平方メートル。このうち1,800平方メートルが倉庫となる。

ミスミはインドで、自社で国内生産した製品や他社のインド国内生産製品、日本や中国などからの輸入製品を取り扱う。主な顧客は自動車メーカー、車部品メーカー、EMS企業など。

同社の1カ所目の拠点は北部グルガオンにあり、本社であると同時に営業・流通・生産機能を持つ。延べ床面積は9,300平方メートル。このうち倉庫は約6,500平方メートルで、最大9万点の在庫保有が可能。

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