【カンボジア】中国、カンボジア産コショウに輸入許可[農水]

中国で、カンボジア産コショウの直接輸入が認められた。同国の地元各紙(電子版)が伝えたもので、栽培農家が恩恵を受けるとして、業界関係者から歓迎の声が上がっている。

在カンボジア中国大使館が12日、中国税関総署(GACC)がカンボジアのコショウ農園28カ所とコショウの包装工場7カ所に対し、中国への直接輸出を許可したと発表した。

中国が今年に入ってカンボジア産農産物の直接輸入を認めたのはコショウが初めて。輸入解禁の具体的な日程は明らかになっていない。

農林水産省の報道官は、カンボジア産コショウに対する中国からの需要は急速に拡大すると期待を示した。

同省によると、カンボジアのコショウ栽培面積は約6,000ヘクタール、年産量は2万~3万トン。今年1~3月は約823トンを輸出し、うち93%に当たる765トンをベトナムに出荷した。南部カンポット産コショウは、欧州に多く輸出されている。

カンボジア・コショウ香辛料連合会(CPSF)によると、コショウの価格は現在、1トン当たり3,000~3,500米ドル(約40万8,000~47万6,000円)で推移している。

カンボジアは中国にマンゴー、バナナなどの農産物を輸出している。昨年には、ロンガン(竜眼)の出荷も始まった。

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