【シンガポール】雪印メグミルク、植物性食品原料で合弁会社[食品]

雪印メグミルクは15日、植物肉といった植物性食品向けの加工用原料の製造・販売を手がける合弁会社をシンガポールに設立すると発表した。新たな事業領域としてプラントベースフード事業へ参入する。

シンガポールの農産物商社アグロコープ・インターナショナルとの合弁会社アグロ・スノーを月内にも設立する。資本金は2,100万米ドル(約28億5,600万円)。雪印メグミルクが49%、アグロコープが51%をそれぞれ出資する。アグロ・スノーが100%出資する製造子会社をマレーシアに設立し、原料を製造する計画だ。

雪印メグミルクの広報担当者によると、アグロ・スノーの従業員数は10人程度を予定する。マレーシアの製造拠点は2025年7月に完成する見込みで、加工用原料としてエンドウマメを取り扱う。

同担当者はNNAの取材に対し、「マーガリンなど植物性食品はこれまでにも取り扱ってきたが、昨今話題の植物肉など新たなプラントベースフード領域に参入するのは今回が初めて」と回答した。日本を含む各国・地域に向けて植物性食品向けの加工原料を販売していく考えだ。具体的な展開市場については言及を控えた。

雪印メグミルクグループは23~25年度の中期経営計画において、新たな事業領域としてプラントベースフード事業への参入を掲げていた。今回、植物性タンパク質の製造事業の拡大を検討していたアグロコープと思惑が一致し、合弁会社の設立で合意した。

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