行方不明の兄弟か…2人の白骨発見、住宅1階の床と2階のベッドで 未施錠の窓もあった 1階の白骨遺体は裸

民家に白骨遺体=戸田市

 13日午後5時5分ごろ、埼玉県戸田市笹目5丁目の木造2階建て住宅で、白骨状態の2人の遺体を警察官らが発見した。蕨署は2人暮らしだった高齢の兄弟とみて身元の確認を進めるとともに、司法解剖して死因を調べる方針。

 同署によると、13日午後2時過ぎ、近所の70代男性から「70代男性と60代男性の2人暮らしの家があるが、1年ほど姿を見ていない」と署に通報があった。警察官や消防署員が駆け付け、1階部屋の床上と2階部屋のベッド上で、ほぼ白骨化した遺体を発見した。1階の遺体はうつぶせで、衣服を身に着けていなかった。2階の遺体はあおむけに横たわり、灰色スエット上下に黒色ベストを着ていた。

 兄弟は存命ならいずれも70代で、連絡が取れていないという。玄関は施錠され、警察官らは未施錠の窓から室内に入った。遺体に目立った外傷や室内に争った形跡はなく、署は第三者が介在した可能性は低いとみて捜査している。

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