姉妹プレーオフ制した岩井千怜 アマ時代の“双子で同スペック”から変化は?

アイアンにカーボンシャフトを装着しているのが姉との違い(撮影/高藪望)

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 最終日(14日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)

岩井千怜が山下美夢有、双子の姉・岩井明愛とのプレーオフを制し、今季初優勝となるツアー3勝目を飾った。ツアー史上初めて姉妹で最終組をプレーした2日目にバーディなしの「74」だった悔しさをぶつけるように、最終日ベストスコアとなる「65」をマーク。こちらもツアー初の姉妹によるプレーオフ対決に競り勝った。

「ヨネックスジュニアゴルフアカデミー」出身で、アマチュア時代は姉妹で同社の同じスペックのクラブを使用していた2人。プロ転向、そして用具契約を機にテストを重ねる中で、少しずつそれぞれの“個性”がセッティングにも表れるようになったという。

アイアンにスチールシャフトを挿している明愛に対し、千怜はカーボンシャフト(ヨネックス REXIS KAIZA-i、8S)を好む。プレーオフ2ホール目の18番(パー5)のセカンドで姉妹が立て続けに見せた“直ドラ”の1Wにも特徴が出ている。

「ヨネックス EZONE GT 450」を使う姉について、同社のツアー担当者は「オートマチックにバンバン振って、ストレートに飛ばしていく」と説明。一方で少し小ぶりな「ヨネックス EZONE GT 425」をバッグに入れる妹は「自分でコントロールしながら、いい意味で“ビッグフック”を打っていく」と弾道も異なる。

つかまりのいい先調子のシャフトを装着し、若干高さを抑えたドローボールで飛距離を稼ぐ。今季ドライビングディスタンスでツアー5位の255.09ydを記録し、飛ばし屋の一角に食い込んできた。

<クラブセッティング>
ドライバー:ヨネックス EZONE GT 425(9度)
シャフト:ヨネックス REXIS KAIZA-L (重さ50g台、硬さS、45.75インチ)
フェアウェイウッド:ヨネックス EZONE GT(3番15度)
ユーティリティ:ヨネックス EZONE FS (3番19度)
アイアン:ヨネックス EZONE FS(6番)、ヨネックス EZONE CB511 フォージド(5番~PW)
ウェッジ:ヨネックス EZONE W501(50、54、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG #1WCS
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV

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