畑岡奈紗は5連戦の最終戦でトップ10「あしたは休みます」

畑岡奈紗は今季3回目のトップ10で5連戦を終えた(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 最終日(14日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

畑岡奈紗はルーキーイヤー以来となる、自身6年ぶりの5連戦をトップ10で締めくくった。首位に6打差の9位から3バーディ、3ボギーの「72」。終盤3ホールの2ボギーで4日連続のアンダーパーこそ逃したが、8位に順位を上げてフィニッシュした。

前日ムービングデーのブレーキの要因になったパッティングはこの日、復調傾向にあった。前半2番(パー5)でバーディを先行させ、続く3番は1Wショットを左のクリークに入れながら、1m強のシビアなボギーパットを沈めた。ピン左から6mを流し込んだ5番をバーディ。後半は16番の3パットを悔やんだが、上位に肉薄した時間帯もあった。32パットの数字にも「思った通りに打てて、最後(の方は)入らなかったところもありましたけど、改善できた部分はあったと思います」と内容に納得した。

試合中もスイングの調整(撮影/桂川洋一)

連戦のスタートになった4月「ロッテ選手権」をきっかけに、ショットに悩む日々を過ごしてきた。ハワイの強風対策で重心が左サイドに寄ったままでスイングを続け、本土で試行錯誤の繰り返し。今週月曜日、日本にいる黒宮幹仁コーチとオンラインレッスンで修正に取り組んだ。疲労を考え、ラウンド後は普段の打ち込みを控える省エネ調整。「体調を見ながら、それなりの成績を残せたのが良かった。うまく経験が生かせた部分もあった」とうなずいた。

前半3番でティショットを左に大きく曲げた(撮影/桂川洋一)

次週から2週間、待ちに待ったオフをとる。「あしたはゴルフ場もやっていない(休業)ので休みます。明々後日くらいまで休もうかな(笑)」。次戦となる6月1日(木)開幕の「みずほ アメリカオープン」(ニュージャージー州リバディーナショナルGC)以降は、米国での2つのメジャー(KPMG女子プロゴルフ選手権、全米女子オープン)に向けた調整が本格化する。

次戦は3週後の新規大会を予定(撮影/桂川洋一)

「毎年というか、(メジャーに)勝つまでずっとそれが目標になるけど、本当に惜しいところまでいっていると思う。最後の1打、2打をしっかり決めるためには、今の課題はショートゲーム。極めていければと思います」。まずは体も、心も十二分に休めたい。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)

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