国内飼育最高齢のゴマフアザラシ「天洋1」47歳で大往生 新江ノ島水族館

47歳で死んだゴマフアザラシの「天洋1」(新江ノ島水族館提供)

 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)で飼育されていた国内飼育下繁殖個体最高齢のゴマフアザラシ「天洋1(てんよういち)」が12日、死んだ。47歳の大往生で死因は老衰による敗血症。16日から同館2階のアザラシプール前に献花台が設けられた。

 天洋1は雌で1976年3月、旧江ノ島水族館で生まれた。長寿記録を更新し、2004年からは高齢のためバックヤードで生活してきた。

 白内障で目は見えなくなっていたが、食欲は旺盛で、今年3月に迎えた47歳の誕生日には大好物のイカをプレゼントされ、おいしそうに食べていたという。

 天洋1の飼育を担当していた新江ノ島水族館の島森麻さんは「先日、誕生日を迎えた時に『50歳になっても元気そうだね』と話していた直後のことで、トリーター(飼育スタッフ)一同驚きを隠せない。最期まで元気でいてくれた天1(愛称)には、感謝の気持ちでいっぱい」と話している。

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