豊田通商子会社のユーラスエナジーホールディングス(HD、東京)などが出資する「北海道北部風力送電」は16日、北海道北部の風力発電で利用する送変電設備が完成したと発表した。国内最大規模の蓄電池システム(容量72万キロワット時)などを導入。豊富町で竣工式を行い、設備の一部を報道陣に公開した。
設備は4月12日に商業運転を開始。稚内市から、北海道電力ネットワークの西中川変電所(中川町)をつなぐ約78キロの送電線や、変動する風力発電の出力を調整するためのリチウムイオン蓄電池などで構成する。設備は順次、ユーラスエナジーHDの傘下企業の設備など計9カ所の風力発電所に接続する。