西宮市の若手職員、電車内で10代女性に痴漢容疑で現行犯逮捕 大阪府警の公表に合わせ市発表

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 兵庫県西宮市は16日、市長室秘書課の男性副主査(29)=大阪市=が、電車内で10代女性に痴漢行為をしたとして、大阪府迷惑防止条例違反の疑いで4月26日朝に現行犯逮捕されたと発表した。

 西宮市によると、副主査は国内外の友好都市との交流事業を担当し、逮捕当日は通常の出勤日だった。

 市は同日、府警福島署から在籍照会を受けて事件を把握。府警が5月16日に事件を公表したのを受け、発表した。「捜査機関と足並みをそろえるために公表を控えていた」としている。副主査は逮捕後、有給休暇を取得している。

 西宮市では職員が盗撮や飲酒運転中の当て逃げの疑いで逮捕されるなど不祥事が相次ぎ、石井登志郎市長は昨年10月に「私が先頭に立ち、再発防止に取り組む」と表明していた。谷口博章・市長室長は「(容疑が事実なら)私たちの思いが部下に伝わっていなかったことになり、残念。取り組みが不十分だったと反省している」と話した。(山岸洋介)

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