【DeNA】入江大生、新外国人の「助っ人役」買って出る 仲良しウェンデルケンに教えた日本語がなぜか…

ウェンデルケンと語学を通じて交流を深める入江=16日、横浜(花輪 久写す)

 横浜DeNAは16日の広島戦(横浜)に敗れ、6連敗を喫した。苦しい展開ながら、八回に4番手で登板した入江大生投手は3者連続三振を奪って存在感を示した。ゲームでも地道な貢献を続けているが、新外国人選手の「助っ人役」としてもひそかに一役買っている。

 入江からバトンを受け、九回に継投したのはウェンデルケン投手。来日1年目の右腕も同じく三者凡退に打ち取りアピールした。そんな米・ジョージア州出身の30歳が新天地で最も仲良い選手に「イリエ」を挙げた。

 互いに日本語と英語のフレーズを教え合い、異文化交流を深めている。そこでウェンデルケンに入江から学んだ日本語を尋ねてみたら、なぜか「クモヒトツナイカイセイ(雲一つない快晴)」との答えが返ってきた。発音の響きが覚えやすいのか理由は不明だが、入江の語学力については「彼の英語は上手いよ」とお墨付きのサムアップだ。

 外国人選手に積極的にコミュニケーションを取る入江は昨オフ、オーストラリアへ武者修行に出た。「僕がオーストラリアに行って、向こう(のチーム)では助っ人外国人になった」という経験がきっかけだった。「全然しゃべれなくて。今年は(外国人選手に)もっと話そうと思った」と語り、3年目ながら「元からいる選手はチームの流れが分かるけど、新しい選手は分からないと思うので」と気遣いを見せる。

 ここで気になるのが、ウェンデルケンから習った英語のフレーズ。入江に水を向けると「あいつは悪いことしか教えてくれない。(記事に)書けない。ちょっと無理ですね。NGワードが多すぎるので」。そう言って笑みを浮かべた背番号22は、マウンド以外でもチームの大きな役割を担っている。

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