川の掃除中に偶然「青いザリガニ」発見 色素取り込めず? 京都・亀岡

青いザリガニを発見した中澤さん(右)と福井さん=亀岡市余部町

 京都府亀岡市余部町の不鳴川で、深い青色をしたアメリカザリガニが見つかった。田植えに備え川の掃除をしていたところ、川からかき出した藻の中にいたという。近く、市交流会館(宮前町)で展示飼育する予定。

 見つけたのは、同町の中澤省二さん(70)と福井恒治さん(74)。5日、川の掃除中、藍色のような深い青色の体長11センチのザリガニがいるのに気付いた。2人は「青いザリガニなんて初めて。ぜひ子どもたちに見てもらいたい」と、NPO法人亀岡人と自然のネットワークの仲田丞治さん(66)に委ねた。

 ザリガニの体の色は、植物などに含まれる色素「カロテン」を餌として取り込むことで赤くなる。このため、カロテンを含まない青魚の切り身など動物性の餌を食べ続けると青くなる。

 琵琶湖博物館の米田一紀学芸員(水産学)は「飼育下で青くするケースはあるが、自然下ではあまり見ない。理由としてはカロテンを含む餌が欠乏していたか、色素を取り込めない変異個体か、許されないことだが放流されたかが考えられる」としている。

© 株式会社京都新聞社