リーグ優勝や日本シリーズMVPにスポット 古田敦也さんの栄光たどる故郷川西の「ギャラリー」リニューアル

メモリアルギャラリーを訪れた親子連れ=川西市火打1(市提供)

 兵庫県川西市出身のプロ野球選手、古田敦也さん(57)の功績を紹介する「古田敦也メモリアルギャラリー」(川西市火打1)が今年3月に展示品を入れ替えてリニューアルした。今回は現役時代のリーグ優勝や日本一にスポットを当て、2001年の日本シリーズ最高殊勲選手賞(MVP)の表彰盾など32点が並ぶ。(浮田志保)

 古田さんは川西明峰高校、立命館大学、社会人野球を経て、1990年にヤクルトスワローズに入団。巧みなリードや強肩、勝負強い打撃で5度のリーグ優勝と4度の日本一に貢献し、ヤクルト黄金時代を築いた。2005年には川西市初の名誉市民に。そんな功績を広く市民に知ってもらおうと、同市が18年2月、複合施設「キセラ川西プラザ」の福祉棟1階にギャラリーを開設した。

 リニューアルは2度目で、時代ごとの活躍をパネルで紹介。14年ぶりにリーグ優勝を果たした1992年には、けがから4年ぶりに復帰した荒木大輔投手を「救世主」とたたえて士気を高めたエピソードも。翌年には日本最高記録の盗塁阻止率6割4分4厘をマークし、15年ぶりの日本シリーズ制覇を成し遂げた。現役時代に使っていたプロテクターやキャッチャーミットも展示され、栄光の軌跡をたどることができる。

 メモリアルギャラリーは観賞無料、年中無休(12月29日~1月3日は除く)。午前9時~午後10時。問い合わせは市文化・観光・スポーツ課TEL072.740.1245

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