中3「英検3級以上」49% 英語力調査、政府目標届かず

文部科学省

 文部科学省は17日、全国の公立小中高校を対象にした2022年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。中3で「英検3級」以上の英語力がある生徒は前年度より2.2ポイント増の49.2%、高3で「英検準2級」以上は2.6ポイント増の48.7%だった。22年度中に50%以上にするとの政府目標に届かなかったが、文科省は「着実に改善している」とした。

 22年12月時点の状況を調査。中3で英検3級程度以上のスコアを取得していたのは27.3%、学校の成績などを基に教員が「相当する力がある」と判断したのが21.9%だった。高3で英検準2級程度以上を取得したのは30.2%、教員判断は18.4%。「英検2級」以上も初めて調べ、高3はスコア取得が12.4%、教員判断が8.8%の計21.2%となった。

 中3の英語力目標である「英検3級」以上は、さいたま市の86.6%が最も高く、福井県86.4%、横浜市66.0%、東京都59.5%と続いた。高3の「英検準2級」以上の都道府県別は、福井県60.8%、富山県60.5%の順。

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