不動産業リスト(横浜市中区)は、JR辻堂駅(藤沢市)南口に湘南最高層の分譲マンション(高さ98.9メートル)を建設する。駅直結の商業施設と一体で整備。再開発が進んだ北口とつながり、南北の回遊性を高めて南口にもにぎわいを呼び込む。
新型コロナウイルス禍でリモートワークが普及し、湘南地域の住宅需要は過熱。3月の公示地価で上昇率が最も高かった地点が、辻堂駅徒歩圏だ。需要は一服したものの、同社は「都内との価格差も魅力で人気は健在」と見込んだ。
駅徒歩2分の約2300平方メートルの敷地に、高層棟(地上29階、地下2階建て)と低層棟(3階建て)を建設する。今月に着工し、2025年12月に完成する見通し。同社によると、藤沢、茅ケ崎、鎌倉、逗子市内で最高層の建築物になる。
高層棟の5階以上がマンションで、200戸を予定。間取りはワンルーム(約35平方メートル)から4LDK(約174平方メートル)までを用意する。上層階の最高価格は1億円を超えるという。24年に販売を始め、都心や横浜勤務の需要を見込む。