米国籍香港市民がスパイ罪で終身刑

米国パスポートを所有する香港市民の梁成運氏がスパイ活動に従事したとして江蘇省蘇州市で5月15日に終身刑が下された。16日付香港各紙によると、中国本土当局はまだ具体的な事件内容を発表していないが、梁氏は2021年に逮捕されていた。78歳の梁氏は米国で多くの華僑団体のリーダーを務め、中国政府系メディアでもかつて愛国者で米中交流を積極的に推進していると賞賛していた。米中関係が緊張している折、梁氏の事件は内外で注目を浴びているが、事件が米中間のスパイ活動にかかわるものかどうかはまだ分からない。中国刑法に基づくと「国家の安全を脅かした」「内容が特に深刻」なスパイ行為に限って終身刑が下される。梁氏はスパイ活動に従事した疑いで21年4月15日に江蘇省蘇州市国家安全局が強制措置を取り、蘇州市中級人民法院が真理を行い23年5月15日に一審判決が下された。梁氏はスパイ罪を犯したと認定されて終身刑を受け、政治権利を終身剥奪、個人財産50万元が没収された。

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