◆横浜DeNA7-4広島
来日6年目で放った150本目の大飛球は、ソトらしい弾道を描き、愛する横浜スタジアムのスタンドに吸い込まれた。
八回、牧が勝ち越し3ランを放った直後だ。「ストライクが来たら思い切り打つ」とソト。初球、低めのスライダーをすくい上げ、メモリアルアーチを確信した。
球団では2018年9月にロペス氏が記録して以来、16人目の偉業。慕っていた先輩と肩を並べたソトは「チャモ(ロペス)は長い間日本でも活躍した選手だからうれしい。彼と一緒に過ごし、いろいろ教わった。すごく感謝している」とにっこり笑った。
18年の入団当初、今よりも細身だったスラッガーは春季キャンプで宮崎と三塁のレギュラーを争った。年俸3500万円(推定)からのスタート。「投手のタイミングを取るのが難しい」。そんな苦悩も豊富な練習でカバーし、2年連続本塁打王のタイトルに輝いた。
3年契約最終年の今季、一つの節目に到達した。「日本に来た時には150本まで打てると思わなかった」。打撃の調子は上向いてきた。「200本? チームに貢献していった結果、たどり着けたらいいね。今は優勝したい気持ちが一番大きい」。チームの夢をかなえるため、アーチを量産していく。