「野津ピーマン選果場」の機能を強化 大分県農協、処理能力36トンに倍増【大分県】

箱詰めした製品を自動で積載する「ロボットパレタイザー」=臼杵市野津町
完成式でボタンを押し、選果レーンを稼働させる関係者ら

 県農協は臼杵市野津町の「野津ピーマン選果場」の機能を強化した。新たに自動で箱詰めする機械などを導入し、1日当たりの処理能力は36トンに倍増する。ピーマンは県の農業再生に重要な園芸品目の一つで、整備を機に生産者の所得増や規模拡大につなげる狙い。

 選果レーンは7機を整え2倍に増やした。新しく自動箱詰めの設備13機、パッケージ済みの製品を積載する「ロボットパレタイザー」1機を導入し、作業の省力化を図る。荷受けや出荷のスペースを広げる施設(930平方メートル)も造った。総事業費は約8億620万円で県などの補助金も活用した。

 同選果場には生産が盛んな同市をはじめ、大分、佐伯3市の産地から持ち込まれ、昨シーズン(夏秋)は2534トンを関西中心に出荷した。

 16日、現地で完成式があり、関係者ら約60人が出席。平間悟理事長(65)が「臼杵市を中心に広域の産地振興がますます進み、生産者の所得増大につながることを祈念する」とあいさつ。野津町ピーマン生産部会の小橋秀範部会長(50)が「目いっぱい稼働できるように、生産者一丸となって取り組む」と述べた。

© 有限会社大分合同新聞社