V長崎 連敗止める 岡山と0-0 4位変わらず サッカーJ2

【V長崎-岡山】前半8分、V長崎の宮城がシュートを放つ=トラスタ

 明治安田J2第16節(17日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=11試合)V・ファーレン長崎は岡山と0-0で引き分け、連敗を2で止めた。通算8勝3分け5敗の勝ち点27で4位のまま。
 V長崎は前半8分、増山の右クロスから宮城がシュートを放つがGK正面。その後、鍬先のミドルシュートや、増山の右クロスからの宮城のヘディングなどでゴールに迫ったが、岡山ゴールを割れなかった。岡山も最後まで決定機を作れなかった。
 首位町田は山口を2-0で下し、5試合負けなしで勝ち点を36に伸ばした。東京Vは栃木に2-0で勝ち、勝ち点29として2位に浮上した。大分は山形に0-5で敗れ、東京Vと同勝ち点の3位。2位から9位秋田まで勝ち点4差の混戦となっている。
 第17節は21日、各地で11試合を実施。V長崎は午後2時から大分市のレゾナックドーム大分で大分と対戦する。

◎決め手欠き 勝ち点「1」
 白星から2試合遠ざかっていたV長崎。上位に食らいつくために負けられない一戦は、勝ち点「1」にとどまった。決め手を欠いた試合に、増山は「前半は得点のチャンスがあったが、決めきれなかった。そこで決めて流れを持ってこないといけない」と悔しい表情を見せた。

【V長崎-岡山】後半6分、V長崎の増山がドリブル突破を図る=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 間違った決断が多く、集中力も欠いていた前節の金沢戦。空中戦の競り負けも目立ち、カリーレ監督は「やってはいけない試合だった」と厳しい言葉で選手の奮起を促した。中3日と準備期間が短い中で迎えた今節。勝ち点3には届かなかったが、指揮官も「姿勢は改善できた」とうなずく内容だった。
 前半は前からボールを奪いに行き、サイドを起点に押し込んだ。8試合ぶりの先発となった宮城が米田と連動して左サイドを崩すシーンを増やして好機を演出。前半8分には増山のクロスが宮城に渡り、決定機を迎えた。後半は耐える時間帯が続いたが、3試合ぶりに無失点。センターバックの今津が12試合ぶりに戻って来たことも明るい材料だ。
 次節は敵地で3位大分との九州ダービーに臨む。5連勝した後に1分け2敗。苦しい状況は変わらないが、米田は「きょうは勇気を持って表現できた。悲観せずに自信持っていい」。顔を上げて、次は歓喜の瞬間をつくりあげる。

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