県議会臨時会は17日開会し、会期を23日までの7日間と決めた後、改選に伴う正副議長選を行い、第35代議長に最大会派・自民党の森田広氏(73)=7期、酒田市・飽海郡区、第68代副議長に同党の小松伸也氏(60)=4期、最上郡区=をそれぞれ選出した。
酒田市からの議長就任は、1991年5月から93年3月まで務めた故伊藤耕治郎氏以来。
両選挙とも全43議員による単記無記名投票で行われた。議長選は有効投票43票のうち森田氏が27票を獲得し、第2会派・県政クラブが候補とした木村忠三氏(57)=6期、米沢市区=が16票だった。森田氏は自民の全26票と公明党の1票、木村氏は県政クの全14票と共産党の全2票を得た。
副議長選は有効投票43票で、小松氏が公明と合わせ27票を獲得。県政クが候補者とした高橋啓介氏(70)=5期、山形市区=は共産を含め16票を集めた。
本会議に先立ち、自民は議員総会で正副議長の会派内候補を協議した。議長選に意欲を示したのは森田氏のみで、副議長には小松氏と楳津博士氏(61)=5期、寒河江市・西村山郡区=が名乗りを上げた。本人同士で調整がつかず、予備選を行い、小松氏の得票が上回った。
議長に選出された森田氏は本会議で「守るべき伝統を守り、新しい時代への対応を取り入れ、真に県民の負託に応える県議会の代表者としての職責を重く受け止めている。誠心誠意、より一層の努力を傾注していく」と決意を述べた。副議長に就いた小松氏は「県民の命と日常の生活を守るため、県勢発展のため、希望の道筋をつけていく必要がある。行動力のある議会とするために、議長を力強く支えていく」と語った。