山地災害防止へ決意 県がパトロール出発式

山地災害防止に向け決意表明する大﨑さん=17日午前、県庁昭和館前

 山地災害防止キャンペーンが20日から始まるのを前に、県は17日、県庁昭和館前で山地災害防止パトロール出発式を行った。

 キャンペーンは土砂崩れなどのリスクが高まる梅雨や台風シーズンを前に毎年実施しており、期間は6月30日まで。情報収集や対策を強化するほか、県民にも広く注意を啓発する。

 出発式には県内各地の山地防災ヘルパーや山地防災推進員など約90人が出席。福田富一(ふくだとみかず)知事は県誕生150年に触れ、「栃木の森林が育んできた多彩な文化や風土に加え、安全安心に暮らせる古里を未来につないでいけるよう、災害に強い森づくりを推進したい」とあいさつした。

 その後、ヘルパーを務める那須南森林組合の大﨑健太郎(おおさきけんたろう)さん(31)が決意を表明。先発隊の車両6台がパトロールに出発した。

 大﨑さんは「少しでも前兆となるものを見つけたい。気を引き締めて啓発活動を行う」と話した。

© 株式会社下野新聞社