ジャスティン・トーマス最新14本! 慣れ親しんだマレットに戻し連覇に挑む

さあ、3度目の全米プロ制覇なるか(撮影/服部謙二郎)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(17日)◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7394yd(パー70)

2023年のメジャー第2戦がいよいよ開幕。18日(木)の初日スタート前にディフェンディングチャンピオン、ジャスティン・トーマスの最新クラブセッティングを公開する。

“JT”は昨年、オクラホマ州サザンヒルズCCで行われた戦いをプレーオフの末に制し、大会2勝目をマーク。タイトリストブランドの“顔”ともいえる存在のギア選びは慎重で、新製品にスイッチしたその時には絶大な信頼を置いていると言える。同社のツアーレップ(用具担当者)も「頻繁にギアを変更することがないから、ジャスティンとの仕事をするのはオフシーズン。11月か12月に翌年の準備をするくらいなんだ」と語る。

ドライバーはTSR3へスイッチ(撮影/服部謙二郎)

1年前の優勝時と異なるクラブはパターと1Wだけ。ミト・ペレイラ(チリ)、ウィル・ザラトリスとの争いを制したスコッティキャメロン「T5 プロトツアーオンリー カスタムパター」は、同社製「X5 ツアーマレット」に。今年の初めにピンタイプを使った試合もあったが、やはりトーマスにはマレットタイプが似合う。

Tソールのウェッジ(撮影/服部謙二郎)

ウェッジはPW相当の46度からの4本体制で、60.5度はコースコンディションによってソール形状を基本のTからKに変更することもある。「ライがソフトなときにはワイドソールのKを。ほとんどの試合ではローバンスで狭いソールのTを使うけどね」(同レップ)

前年大会からの大きな変化は1Wのチェンジ。タイトリスト「TSi3」を昨秋発売の「TSR3」(ロフト角10度)にアップデートした。打ち出し角を少し上げることにもトライしつつも、トーマスは数種類にわたるショット弾道において、それぞれの安定感を求める。

最新の14本はほとんど変わっていなかった(撮影/服部謙二郎)

「ジャスティンの持ち球はストレートに近いフェードボール。たまに距離を出すためにドローも打つが、彼にとって最適な打ち出しとスピン量を満たすものを見つけなくてはならない」。ツアー会場で見せる熱心なスイングづくりを、担当者たちは陰でサポートしている。

〈ジャスティン・トーマスの14本〉
ドライバー:タイトリスト TSR3 ドライバー(10度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ ZF 6 フレックスTX
フェアウェイウッド:タイトリスト TS3 フェアウェイウッド(3番15度)、タイトリスト 915 Fd フェアウェイウッド(5番18度)
シャフト:三菱ケミカル テンセイブルー 85TX(3番)、藤倉コンポジット モトーレスピーダー VC9.2ツアースペック フレックスX(5番)
アイアン:タイトリストT100 アイアン(4番)、タイトリスト 621JT プロト(5~9番)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドX100
ウェッジ: タイトリスト ボーケイ SM9 ウェッジ(46、52、56度)、タイトリストボーケイ ウェッジワークス(60.5度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドX100(46度)S400(52、56、60.5度)
パター:スコッティキャメロン X5ツアーマレット
ボール:タイトリスト プロ V1x ボール

昨年の優勝時も使用していた信頼のおける3番ウッド(撮影/服部謙二郎)
慣れ親しんだ5番ウッド(撮影/服部謙二郎)
長い番手だけ球の上がりやすいT100へ(撮影/服部謙二郎)
JT専用のマッスルバック(撮影/服部謙二郎)
V1xの特にショートゲームのスピンのかかり方を気に入っている(撮影/服部謙二郎)

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