唐招提寺「奥の院」塀修復へCF 快慶作の像本尊

唐招提寺が築地塀の修復のため支援を募る「西方院」=4日、奈良市

 奈良市の世界遺産・唐招提寺が、奥の院に当たる「西方院」の築地塀を修復するためクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。西方院は鎌倉時代の仏師・快慶が晩年に手がけた阿弥陀如来立像(国重要文化財)が本尊。築地塀は江戸時代に造られたとみられるが、風雨にさらされ傷みが激しいという。目標額は300万円。

 西方院は唐招提寺の西側に位置する子院で、創建は鎌倉時代とされる。境内には本堂のほか、茶室や唐招提寺の復興に尽力した僧侶らの供養塔などが残っている。

 支援はCFサイト「エールレール」で受け付けている。募集は7月9日までだが目標に達すれば終了する可能性がある。

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