ナチスによる監禁生活を支えたのは、一冊のチェスの本だった 「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」予告

2023年7月21日より劇場公開される、シュテファン・ツヴァイクの小説「チェスの話」の映画化作「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」の、予告編が公開された。

予告篇は、公証人であるヨーゼフが、妻のアナとダンスをしながら優雅な夜を過ごしている姿から始まる。状況は一転し、ヨーゼフは秘密国家警察(ゲシュタポ)に突然拉致されてしまう。ゲシュタポのフランツ=ヨーゼフ・ベームから、「あなたが管理してる貴族の資産を渡しなさい」と迫られるも、「なんの話だかわからない」としらを切るヨーゼフ。そのまま“特別処理室”へと監禁されたヨーゼフは、家具以外に何もない一室で精神的な拷問をうけて衰退、錯乱していく。だが、一冊のチェスの本を手に入れてから、ヨーゼフはチェスの世界へとのめり込んでいく。

場面は切り替わり、船上で繰り広げられるチェスの大会にヨーゼフの姿が。ヨーゼフはどうやってナチスから逃れることができたのかという問いの答えが明かされる時、彼の物語はひっくり返され、もう一つの事実が浮かび上がることが描き出されている。

「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」は、ヒトラーの命令で監禁された公証人が、1冊のチェス本を武器にナチスとの心理戦に挑むサスペンス映画。オーストリアの作家であるシュテファン・ツヴァイクの「チェスの話」を原作に、木村拓哉出演の海外ドラマ「THE SWARM」で共同監督を務めたフィリップ・シュテルツェルが監督。「帰ってきたヒトラー」でヒトラー役を演じたオリヴァー・マスッチがヨーゼフ役を務めている。

【作品情報】
ナチスに仕掛けたチェスゲーム
2023年7月21日(金)シネマート新宿他全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
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