第36回市美展ふくい、市長賞に7人 審査結果発表、入選と無鑑査作品425点を福井市美術館で展示へ

写真部門市長賞の吉田隆一さんの「フリースペース」

 福井県福井市の第36回市美展ふくいの審査結果が5月18日発表され、最高賞の市長賞に写真部門の吉田隆一さんら7人が選ばれた。入賞作を含む入選339点と無鑑査作品86点の計425点が19~28日、市美術館で展示される。

 ▽日本画▽絵画・造形▽彫刻▽書▽工芸▽写真▽デザイン―の7部門に市内在住、または通勤・通学する10~92歳、307人から349点の一般応募があった。今回は最年少の小学5年生からの出品もあり、彫刻部門で入賞を果たした。

 吉田さんは作品「フリースペース」で、軍部による国民への迫害が続くミャンマーでの、クーデター前の異国の少年が元気よく駆ける風景を切り取った。初入選作が市長賞に輝いた。

 日本画の朝井まゆみさんは「1300年の桂、永遠(とわ)に」と題した作品で市長賞。巨樹の生命力をダイナミックに表現した。

 今回で6回目となった縦横30センチ以内の平面、立体作品を展示する公募展「小さな作品展」には、30点が寄せられた。

 各部門の上位入賞作品28点は年度内、市ホームページに掲載する。

 20、21日にはそれぞれの部門の審査員によるギャラリートークを行う。表彰式は28日午後2時から、同市の福井県立図書館で開かれる。関連イベントとして同日午後3時から、調律師の勝木晴一さんの講演会を同図書館で開く。申し込み不要で入場無料。

 市美術館は午前9時~午後5時15分(初日の19日のみ午前10時開場)。入場無料で会期中無休。問い合わせは市美展ふくい実行委員会=電話0776(33)2990。

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