福井県内に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」の活用法を紹介するセミナーが5月17、18の両日、福井市の福井銀行本店ビルで開かれた。17日は約20人が参加し、CFを通した事業の魅力発信や賛同者集めといった資金調達以外のメリットに理解を深めた。
ミラカナは福井新聞社や福井銀行、福邦銀行とCF運営のレディーフォーなどが連携。県内の地域活動や商品開発などの資金調達をサポートしている。
レディーフォーの担当者が講師を務めた。ミラカナは基本的に目標金額を達成すれば、支援金を受け取れる。業界平均の達成率は3割ほどだが、ミラカナは約90%と高い水準になっていることなどを説明した。
資金調達以外に宣伝効果拡大などの目的を持ち、CFに取り組んだ県外の事業も紹介。香川県の特産品を使ったラム酒の蒸留所造りを目指した事例では、地域と一緒に観光名所をつくりたいという思いを全面に出し共感を得たと指摘した。CFは補助金と併用でき、足りない資金を集めつつ認知度アップや需要のデータ収集にも有用とした。またサイトでのプロジェクト公開に向けた進め方を説明。個別の事業相談会も行った。
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