合計11年の指揮、柏が退任したネルシーニョ前監督のメッセージ公開「もう一つのサイクルにまた終わりが訪れた」

写真:©︎J.LEAGUE

柏レイソルは18日、退任が発表されていたネルシーニョ氏のメッセージを公開した。

17日、柏はネルシーニョ氏の監督退任を発表。後任にはヘッドコーチの井原正巳氏が就任することが決定していた。

2度にわたり合計11シーズン指揮したネルシーニョ監督だが、クラブのリリースではコメントなし。このことがファンの間では注目を集め、成績不振でチームを去る功労者への扱いが話題となっていた中、クラブを通じてコメント。監督業からの引退を発表した。

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この書面を以って、自身監督としてのキャリアにおけるもう一つのサイクルにまた終わりが訪れたことをお伝えします。

これまでの年月は、さまざまな挑戦や闘いと向き合ってきた実に素晴らしい時間でした。我々は勝つ時も、引き分ける時も、悔しくも敗戦を喫する時もありましたが、これまで数多くの障害を共に乗り越えてきました。

私にとって何より大切なものは、このクラブで過ごした素晴らしい仲間との思い出であり、これからもずっと私の心の中で生き続けていくことでしょう。

強化部、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、フィジカルスタッフ、この素晴らしい私の人生に出演してくれたすべての選手たち、そして勝利を求め、常に我々の後押しをしてくれたファン・サポーターの皆様に感謝します。

これからも私の後を継ぎ行く人々の成功を心から祈っていますし、柏レイソルが偉大なチームであり続けることをいつも願っています。

最高の思い出を持ち帰り、心からの敬意と感謝を残し、皆様の幸せと平和と愛を祈っています。

VITÓRIA!!!!!!!永遠に!!!!!!!

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ネルシーニョ氏は2009年7月に柏の監督に就任。J2やJ1、天皇杯、ナビスコカップで優勝を果たすなどした中、2014年まで指揮。その後チームを離れたが2019年に再就任し、再びJ2優勝を果たしていた。

しかし、2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行すると、チームは苦戦することに。2020年はYBCルヴァンカップで準優勝を果たすもJ1で7位。2021年は15位、2022年は7位となり、今シーズンはここまでわずか2勝で16位と残留争い中だった。

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